令和版徒然草 おっさんの戯言

Essays in idleness 酒と熊野とサウナとラーメン

熊野古道:中辺路 新宮~高野坂~那智山~熊野那智大社

熊野権現の啓示なのか?5年程前、突如熊野古道を歩いてみたくなり、熊野の地に足を踏み入れた。その後、すっかり熊野という土地、且つ熊野古道に魅せられてしまった。という事でコロナ以前は休みの旅に熊野へ。かれこれ10回以上は訪れてる筈。

熊野の旅行記を少しづつ書き残していきたい。と考えちょります。

 

熊野古道紀行 新宮~高野坂~那智山那智大社

新宮のビジネスホテルに宿を取り、新宮市内から那智まで(途中ちとバスも利用したが)のトレッキング。

先ずは市内から王子が浜(熊野灘)を目指す。街中の舗装路を歩く形になるが、途中で阿須賀神社や浜王子に参拝し、30分程度で熊野灘へ。

リアルに浜沿いを歩くのは結構しんどいので(玉砂利で足を取られる)どうしようかと思っていたところ地元民と思われる方が線路沿いをトコトコと歩いてる。これはオフィシャルな道?と思い後を付いて行ったのだが。。。

本当に線路の横。電車の真横。これ流石にIllegalでしょ?高野坂に辿り着く為には線路を横断せざる得ず。でも行き過ぎる電車は何のアラートも鳴らさなかったけど。。。ワイルドで楽しかったのですが本当は県道の舗装路を歩くのが正規との事。

f:id:kumnon:20180603192208j:plain

新宮を出てこの線路沿いを歩いて1時間弱。漸く高野坂の登り口に到着。

高野坂は距離は短いものの所謂熊野古道然とした石畳が楽しめる。また、高野坂の途上から眺める熊野灘の景色は非常に美しい。

f:id:kumnon:20180603192516j:plain

f:id:kumnon:20180603192448j:plain

高野坂は30分程度で終わってしまった。そのまま那智方向に進むと三輪崎という町に出た。ここからは舗装路を歩く形になるので早々にバスをキャッチしてJR那智駅まで移動。那智駅から那智山を登って那智の滝を目指した。

途中、補陀洛渡寺に参拝。補陀洛渡海で有名なお寺です。補陀洛渡海とは写真の小さな小舟に30日分の食料を積み、南海に有る観音浄土を目指すというもの。中世の方々は壮絶な覚悟で出発されたのでしょう。

このお寺を過ぎて暫く舗装路を行くと本格的な山道へ。所々石畳が有るものの、ほぼ山道という状態。森林の中、せせらぎを横目にグイグイ進む。麓から那智大社までは大体3時間程度であったかと。

途上、高名な大門坂を登りましたが流石の美しさ。整然と並んだ石畳と杉の巨木はとても見事。歩いているだけで清々しい気持ちになりました。

f:id:kumnon:20180603194252j:plain

大門坂を登り切れば那智大社はもうスグ。熊野三山那智大社に到着。

お参りの後、そこから20分程度歩いて那智の大滝へ。水量は少なかったが流石の迫力。ご神体である理由が分かった。とても神々しく、中々見れる景色ではない。

f:id:kumnon:20180603194518j:plain

f:id:kumnon:20180603194552j:plain

途中バスも使ったので実際に歩いたのは大体18キロ程度かと。このコースは舗装路が多いのが難点だが所々見所が有る。帰路は那智大社からバスで下り、電車にて新宮へ帰還。

新宮での晩餐は予てから楽しみにしていた「サンマの馴れずし」。旧来からこちらで食されていた発酵食で非常に興味が有った。最初はおそるおそる食した訳だが、酒に合う。私は好きです。唐辛子醤油にて食すのですがヘンなクセは無いし、ライトなチーズ(?)のような風味。尚、これはとある団体の方々には怒られるかもしれないけどイルカを初めて頂きました。クジラよりも柔らかく臭みも無い。焼酎のアテにピッタリ。

f:id:kumnon:20180603195531j:plain

f:id:kumnon:20180603195604j:plain