令和版徒然草 おっさんの戯言

Essays in idleness 酒と熊野とサウナとラーメン

熊野古道:熊野川 川の参詣道

熊野古道。伊勢から熊野へ続く伊勢路。吉野と熊野を結ぶ大峯奥駈道高野山と熊野を繋ぐ小辺路。かつて京の都人達が紀伊路を経て熊野へと詣でた中辺路。那智から熊野本宮大社を目指す大雲・小雲取越。

数多の古道が有る訳だが何と川の参詣道も実在している。かつて京の皇族は熊野本宮大社を参詣の後、熊野川を舟にて下り、新宮に有る熊野速玉大社へと向かった。

という事で熊野古道フェチとしてはこの川下りもまた体験せざるを得ず過日熊野川へ向かった。

先ずは熊野本宮大社へ。

本宮退社前からバスにて船着場へ。この日の熊野川は前日の雨の影響でちょっと濁り気味。

乗船。艏に座りたかったんだけどスタートダッシュが遅れて艫になっちまった。

小さな木舟にて出船。

途上、昼島という小さな島が。柱状節理の岩場であり、上から見ると碁盤目状になっているらしい。熊野権現天照大神がこの島にて碁を打ったという伝説が有るとの事。

支流に入るとこの透明度。ダムと雨がなけりゃもっとキレイな熊野川が見れたのになぁ。残念。

どんどん下り、新宮に近付いてきた。

また小さな島が。これが御船島

熊野速玉大社では御船祭なる神事が開催され、この島の周囲にて早船競争が行われるんだとか。

船島を過ぎるともう河口。橋の先に見えるのは新宮城です。

90分ほどの川下りだった。途中、瀬が早い箇所が有ったりしてスリル?を楽しんだ。いつもの古道歩きとは全く異質であったが良き体験となりました。