令和版徒然草 おっさんの戯言

Essays in idleness 酒と熊野とサウナとラーメン

さらば幸家

川崎は溝の口に住んでかれこれ10年以上になる。住めば都とは正にその通りであり、中々快適なる街であると考えている。

この溝の口からは徒歩で30分以上を要するが、子母口に在る幸家を溺愛していた。

幸家は文字通り家系ラーメンを供する名店であり、昨今の白濁且つドロドロした偽物とは一線を画している。白楽に在る三流大学在学中、六角家から英才教育を受けてきた為、どうしても今時の妙に白濁した家系に辟易としているが、幸家は数少ない真っ当な家系を供してくれるユリア的な存在であった。

が、何たる事か。愛する幸家が22年3月末を以って閉店してしまった。否、川崎大師店は引き続き商いを続けてくれるようなので、寂しさ満チンになった場合にはそちらにお邪魔すれば良い。ただ、10年来通い続けた子母口店のクローズは愛犬を亡くしたレベルで辛く悲しい。

最後は…中盛りチャーシューwithライスにて締めました。鶏油を浴びたかったのでアブラは多めで。しっかりと幸家子母口店の味とアブラを内臓脂肪に刻み込みました。最後まで美味しい家系をありがとうございました。さらば幸家子母口店。お陰様でこんなに大きくなりました。

大師店、今度お邪魔します。